2013年5月12日日曜日

Win: NTP が通らない時の時刻合わせ

Windows 上で,NTP が利用できない場合の時刻合わせの方法について述べる.

現在,職場のネットワークでは NTP が通らない.時刻あわせといえば NTP とばかり思い込んでいたので, これはもう PC の時計が狂うのを止めるのは困難かと思っていた.PC の時計は実際に確実なずれっぷりを見せ,部屋の壁時計(電波時計ではないのでずれてゆく)ともども混乱の元となっていた.もっとも,現用の腕時計は電波時計なのでそれが解決手段なのであった.
しかし,ファイル同期その他のためにも,PC の時計はある程度まともでないと困ることは多い.改めて調べてみると,

HTTP でも時刻合わせは可能

であるらしい.そこで,HTTP による時刻合わせを,Windows 上で実際に試してみた.

今回は以下のフリーウェアを用いた.どちらのソフトも,NTP/HTTP 両対応である(HTTPプロキシにも対応).
どちらも正常に動き,時刻の修正が可能だった.

舞時計の方は,PC 起動時に自動起動して時刻を合わせる設定ができる.定期自動アクセス等は無いようだ.すっきりシンプル.ちょっと試しに合わせたいときに便利.

iネッ時計は機能豊富で,常駐して定期時刻あわせが可能.しかも接続先サーバはリストからローテーションして先方への負荷を減らしてくれる.何かと親切である。
両ソフトについて,Windows Vista/7 以降で使うときは,「管理者として実行」 で起動しないといけない場合があったかも.

今回は iネッ時計 を常駐させることにした.うまく動いてくれているようだ.めでたしめでたし.

さらに:

上記ではあくまでインターネットを利用した時刻合わせについて述べたが,さらにカッコよく GPS を利用する方法もある.
ぐっと来る方は挑戦されたし.

参考:

日本標準時といえば情報通信研究機構(NiCT. 旧機関に通信総合研究所(CRL)を含む).そのNiCT の日本標準時グループによる説明ページのひとつに,https/http による時刻供給サービスについて言及されている.リンクされたページにはいくつかのクライアントが挙げられており,
太助時計ピッタリでチュ!の各ソフトが http に対応しているそうだ.また,「このURLにアクセスすると,JSONP形式時刻情報の文字列が返ってくる」等の説明がある.

UNIX 系の場合,http time protocol (htp) の実装が使えるらしい.
cf. [linux][memo]HTP(HTTP Time Protocol)を使ってNTPが使えない環境でも時刻あわせをする from tanamonの日記

一般に,http レスポンスヘッダの date フィールドで秒単位で時刻が見られるそうなので(上記の htp はそれを利用しているらしい),事実上世間の http サーバならなんでも利用可能なのかもしれない.NiCT の説明にあるのはもう少し凝っているように読める.


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